明日で原爆が広島に投下され60年になるそうです。戦争は人が死んで当たり前の世界になってしまうため、人々が狂いだすそうです。
ここでなぜ原子力に人が目をつけたかというということを話しておきましょう。

それは原子の研究から放射線が発見され、その後、放射線の実験から原子を核分裂によって人工的に変えられることが分かり、多くの科学者が核分裂の実験を行いました。
そしてこの時にウランが実験で使われ、その莫大なエネルギー量に注目も集まったのです。
核分裂によるエネルギー量は非常に大きく、1グラムのウラン235の核分裂で、石炭3トン、石油2000リットル分のエネルギーを生み出します。
そして、この核分裂が第二次スーパーロボ…ではなく世界大戦での悲劇にもつながったわけです。

しかし現在この核分裂によるエネルギーを電気の発生に利用しているのが原子力発電所であり、今の人々にとってウランの核分裂実験の結果がかけがえのないものになっています。だからといって、核の存在を完全肯定する気はさらさらありません。
『人間にとって有効なものは、全て危険と隣り合わせであることを、常に頭においておく必要がある』ということを誰かが言っていた気がしますが、まさにその代表が『鉄』『火』『核』この3つだと自分は思っています。

さて、ここでこれからについて話をしてみましょう。『サンデー』で連載されていた『ARMS』という漫画を知っていますか?ここで出てくるキーワードが反物質です。

反物質とは、今自分たちの周りにある正物質とは電荷が正負逆転する以外は、質量も万有引力も運動量等の物理的特性は正物質と全く同じであり、正物質と同様の運動を行うの事です。これは漫画の中だけの話ではありません。実際にこの世の中に存在するものなんです。

反物質が正物質とぶつかると同質量で対消滅という物が起こります。この対消滅が大規模に発生したのが、宇宙誕生のときに起こったビックバンだといわれています。

この対消滅のエネルギー量は反物質1gで1800兆ジュールのエネルギーになり、これは、50000メガワット時に相当するから、ちょっとした都市の1カ月間の電力使用量くらいだというのですから、そのエネルギー量は莫大な数値です。

さらに言うとわずか1グラムの反物質の対消滅により、スペースシャトルの外部燃料タンク23個分に相当するエネルギーが得られるそうです。

じゃあなぜこれが実用化されないのか?
それは反物質生成に、莫大な資金がかかるからです。1mg作るのに1000億ドル(11.5兆円)ほどかかります。
ただ反物質製造専用の粒子加速器を使えば、1000万ドルまで下げられるといわれているそうです。

さらに実用するための、超技術が必要になります。

じゃあこれが生成にかかるお金も格段に減り、技術的にも実用化段階までいった場合、どうなるでしょう?ここからはあくまで私自身の勝手な見解ですので、あまり真に受けすぎないで下さいね。

よい点としては、エネルギー問題が解消されます。反物質とは完全に人が1から作り上げる以外に手に入れようがない。これは裏を返せば1から作り上げることが出来てしまう、ということにもなる訳です。

ではその反対に悪い面は?といいますと、題名にある戦争などで使われた場合…エネルギー密度は、従来のロケットに使われる化学反応のエネルギー密度に対し100億倍だそうです。兵器で使われたときの被害は想像に難しくないです。

この先の研究が正しいことにのみ使われることを祈ります。

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